クロノスの罠

主なキャラクター：ロック、男１、男２、イリーナ・マルケロフ、ドュパイエ、ロンウォール博士、マチコ、クルト

　自室で眠りにつくロックを密かに狙う謎の二人組。超人ロックを倒せるのはロック自身だけだと考えた彼らはロックの夢をあやつり、ロックは過去の思い出を夢として追体験する。その中でもう一人の自分に殺されるたび無意識に別の過去夢に転位を繰り返すロックだが、しだいに治らない傷が増え徐々に衰弱してゆく・・・。

　過去のエピソードがいろいろ楽しめるファンサービス的ストーリー。冒頭部分の新作（直後に『インフィニット計画』として本編が書かれた）と『サイパー・ジェノサイド』の過去夢が、本編に出てこなかった設定を伝えてくれる（マチコがレムスを手に入れた時の状況やロックとスライの交流など。もっともクルト兄さんは実在してたのか二人組による乱入キャラなのかはっきりしなかったりするが）。その他の『魔女の世紀』以降の夢は、好きなキャラが偽ロックになって攻撃してくる展開に腹が立った人もいるかも？個人的には偽者だろうが悪者だろうがランが出てきたというだけで、ランそっくりで性格の良いテオを見る以上に嬉しかった（笑）。しかしこのころのロックがなぜ指名手配されてたのかとか、二人組は何者でロックとどんな因縁があるのかとか、肝心な部分は闇に包まれたままである・・・。

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