マスター・バルカン

 

 『超人の死』登場。「書を守る者」のクローン第一号(バーノール=ルパートより古いんじゃないかな)。彼は・・・何だろう?優秀なエスパーを擁し、名前を冠した研究所を持ってたりするが、本人がどんな人物かというと――とりあえず「超人」と言っておくしか(笑)。「書を守る者」のクローンたちの中では最も非情、というか人間味が見えなかった人物(単に出番が少なくその分影が薄かったせいもあるか)。それだけ「道具」としては完璧だったといえるのかも。

 思い切り汚い仕事を部下にやらせてたし、部下の死を惜しんでいる風もない(エンナに「くれぐれも気をつけるのだ」なんて心配そうなことを言ってはいるけれど)わりに、エンナもポロも心から彼を尊敬してるようにみえるのでそれなりに求心力はありそうだ。自身ではほとんど力を使ってないが、これはクローンの例にもれず〈力を使うほど寿命が縮む〉からなのか。ナミーに力を吸収された時案外早く(といっても比較の対象がロックしかないが)しなびたのも、30年分の生命力しかなかったからなのでは。

 ナミーとの〈対決〉のさい彼はあまりに脆かったように見えるが、これは〈あくまでも自分の意志〉で立ち向かったナミーに対し、マスターバルカンは後のバーノール=ルパート同様〈自分の意志がなかった〉ために敗北したということなのかもしれない。

 

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