『スター・ゲイザー』

主なキャラクター: ロックラグレマグルン・ベルク、ウォン博士、フランランニア

 

 『星と少年』から5年、ほうぼうを旅していたロックとラグは、近ごろ話題の幽霊海賊船に捕らわれてしまう。首領があのグルン・ベルクと気づいたロックはラグとともに脱走、グルン・ベルク生存を知らせるためラフノールを訪ねる。ラフノールで鏡の聖霊となっていたフランシス大尉に再会したロックは、兵器開発の天才・ウォン博士が幽霊海賊船に関係していることを知る。

 必要な情報を集めるため、惑星セレンのモード基地に侵入したロックとラグは逆に捕らわれ、ESP制御装置「プルーブ」を脳に埋め込まれるが、フランが差し向けたエスパー・レマによって救い出される。しかし逃亡途中でラグが負傷、プルーブに逆らい彼の傷を治したロックは意識不明に陥る。

 一方ついにラフノールの位置を割り出したグルン・ベルクと、幽霊海賊船がラフノールに関係があると知った連邦軍は、それぞれにラフノールを目指す・・・


 『光の剣』の名悪役グルン・ベルクがパワーアップして復活。今回の見どころは、不死身の怪物と化したグルン・ベルクとの対決と連邦への加盟問題となる。このラフノールの連邦加盟問題というのは『光の剣』のそもそもの発端であり、ニアにとっては〈果たさざる公約〉みたいなものである。

 グルン・ベルクの配下が数多く残っていて政情が安定しないうちにエスパー誘拐事件が起きて、エネルギー吸収シールドによって本当の「アウター・プラネット」になってしまったラフノール。この時期はやむをえないとしても、たびたびシールドが破れかけても、一度は大事故になってもなおシールドを外さない。開国の意志があるとも思えないが、やはりラフノール中がエスパー誘拐事件のショックを引きずっていると見た(いきなり一日中夜ばかりの星になってしまっても、それに甘んじるほどに)。

 それだけに、『スター・ゲイザー』くらいの事件が起きないと開国されなかった気もするが、エネルギー吸収シールドがなくなるのも時間の問題だといっていたから、グルン・ベルクが来なくても遠からず連邦に発見されていたにちがいない。

 それにしても、エスパー大量誘拐と連邦による爆撃(『アウター・プラネット』)、エネルギー吸収シールドのエネルギーもれによる大事故、幽霊海賊船の攻撃(故郷を破壊する気かい)、連邦軍によるD弾投下、とランとニアの治世下には悲惨な事件が目白押しである。国民に恨まれたりしてやしないか。大半は(皮肉にも)グルン・ベルクの、連邦の爆撃はどちらかと言えばフランシス大尉を連れていこうと言い出したロックのせいなんだがなー。

 

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