ライオット・アレクセイ

 

 『アウター・プラネット』登場。ギャラクシー・フライヤーズ社宣伝部長。30才(年表ではなんと43才)。3才のときに母を亡くし、会社に引き取られて愛社心一途に育つ。実はあのロード・レオンの再び成長した姿で、非常に強力なESP。

 ラフノールからエスパーを大量誘拐、洗脳して社の戦力(非合法面での)とするが、軍から圧力をかけられた会社に切られ、その後は2000人のエスパーを擁する海賊と化す。

 昔(レオン時代)からそうだが、一途さのあまり極端な方向に突っ走りすぎる傾向があるので、会社がもてあますのも無理からぬ部分があるなー。〈会社のため〉という目的を見失って暴走するあたりもロード・レオンだった頃と一緒である。やつあたり的にロックに最終決戦を挑むところも。ほどほどで妥協する、ということができないために結局追い詰められていってしまう。

 エスパーを道具と思ってる人間たちに目にもの見せてやる、と言っているが、実のところやけっぱちなんだって気がする。だいたいこんなこと言いつつ、ラフノールのエスパーたちを洗脳によって〈道具〉として操りつづけてるのだから、言行不一致もいいところである。ラフノールのエスパーたちが、「人間」たちへの反乱を自分の意志で行っているわけでないだけ「ミレニアム」より悪い。

 もっともこのへんにライオットの混乱ぶりがうかがえて、それだけ彼の受けたショックは大きかったということがわかる。彼にとっての会社は単に「会社」というだけじゃなく、親代わり、さらにアイデンティティーでさえあったわけだから(しかし3歳からって・・・会社は託児所かい。すごい先行投資だな)。そう思うと彼もまた不憫ではある。

 ところで、このライオットの末路というのは、つまるところロックはレオンにはついに勝てなかったので(負けたとも言えないが)、今度はロックに勝たせるために再戦する必要があったための設定かと思ったりするんだが、どうなんでしょ?

 

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