リート・フリーマン

　『魔術師の鏡』『ソング・オブ・アース』登場。「電子使い」の能力を悪用して銀行強盗を働いていた青年。「賢者」リューブの息子。電子使い家系の祖として名前の登場頻度は父親以上である。モラルは低そうだが情に厚く、その分単細胞とも言える。気のいいワイルド系というか。彼はどんな経緯で強盗になったものやら。そもそも彼の幼少時＝リューブの家庭生活が全く想像つかないのだが。

　強盗の手順は慣れたものだったが、相棒のセコ（強盗の片棒を担いだとはいえ、リートに帝国を憎ませるために犠牲にされた気の毒な人）はリートの手口を全然知らなかったので、コンビを組んだばかりだったものと思われる。リートはまだ付き合いの浅い友人のために帝国に喧嘩を売ったわけだが、それは悪党らしい連帯感と、自分が狙われた巻き添えで死なせてしまった（と思ってる）ことへの罪悪感ゆえだろう。レーナの色香に迷った部分もまあ、あるんだろうけど。

　その後、コンピューター関係の仕事でそこそこ成功した模様。『失われた翼』でフリーマン教授が「私は母親に引き取られて」と語っているので、結婚したものの奥さんと別れたらしい。でもそのわりにフリーマン教授はリートと同じ姓を名乗っている。このへんはちょっと不思議。まあ何はともあれ、幸せになっていてほしいものです。

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