レイザーク

 

 『コズミック・ゲーム』登場。植民惑星ディナールの皇帝。ディナールの評議会をいつのまにか掌握し、国民全員に配った教育用コンピューターを通じて民衆を洗脳(後にミゴール将軍らがやられたようなESPによる強力な暗示だろう)、一夜にしてディナールの皇帝に成り上がった。その後は国内に対しては逆らう者を片端から粛清、国外に対しては地球に宣戦布告しディナール戦争を起こすなど、銀河中を恐怖と混乱に陥れた。外見的には30代後半から40代前半程度(現代の外見基準で)と見える男性で、至って強力な能力を有するエスパーだが、実は真のエスパー・エリカの傀儡にすぎなかった。

 この偽皇帝をエリカは「私のロボット 私の影・・・・・・」と表現しているが、実際の彼は何者だったんだろう。昔は言葉通りのロボット、アンドロイドだと思ってたのだが、機械にしては結構表情が豊かな気がする。「ロボット」というのは〈自分の意のままに操れる存在〉の比喩で、生身の人間に催眠暗示をかけて傀儡に仕立てた(『新世界戦隊』のツアーのように)ということじゃないかと最近は思ってます。

 ところでこの「レイザーク」が「われわれ超人が・・・ 人類の間に生きて行くには2つの方法しかない(中略)今ひとつは 人類を支配して行くこと 力で」と語っているが、これはエリカの「私はね・・・人類を支配することなどどうでもいいの」は矛盾してるようだが、これはエリカがレイザークには自分の真の目的を伝えなかった、ディナールを支配し地球に戦争を仕掛けるにあたって、よりそれらしい理由を表面に押し立てたということなのだろう。まあ〈自分が超人として生きるためにもう一人超人を見つけたい。その超人を見つける、自分の存在をアピールして向こうから会いに来させる手段として戦争を起こした〉じゃ、レイザークに従う人間(正気のまま従ってた人間がどれだけいたかわからないが)が聞いたときに何のことやらだもんなあ。

 結局偽レイザークはロックに頭を吹っ飛ばされてそれきりだが、あれはまあ死んだ(ロボットだとしたら壊れた)だろうなあ。もしレイザークがツアー同様操られてただけで、本人には全く戦争を起こす意志などかけらもなかったとしたら・・・気の毒なことである。

 

 

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