『プリンス・オブ・ファントム』

主なキャラクター:ロックプリンス・オブ・ファントムテスステファニーアイリスリンアイシャパムライラ、アイザック・モーフ、
アレックス・ゾーバー、ウイリアム・ゾーバー

 危険な仕事を好んで引き受ける“なんでも屋”プリンス・オブ・ファントムは、ある日アイザック・モーフなる男から超人ロック殺害を依頼される。モーフの背後に兵器産業ゾーバーがいると睨んだプリンスは、ロックに関心を抱き依頼を引き受ける。

 アシスタントのファントム・レディースの協力のもと、ロックの居場所を突き止めた彼は惑星ヴラギウスの無人ステーションでロックと衝突。ESPを無効化するスーツ「パラ・サイコメイル」を身に付けたプリンスにロックは苦戦を強いられるが、モーフがロックを確実に消すためステーションにP弾を落としたのに乗じて脱出する。

 一方レディースのおかげで命拾いしたプリンスはモーフを見つけ出し報復を行う。彼はロックと戦って以来、自分の中にもう一つの自分がいることを感じ不安を覚えていた・・・。


 600年を待たずしてそうそうに“あれ”が再登場。前回が体を持たぬ奇怪なエネルギー体(『スター・ゲイザー』時のグルン・ベルクとも似た感じ)だった反動で(?)、今回はやたらとオールマイティーな超美男子に生まれ変わってのけた。『邪神降臨』では謎の多かった“あれ”の正体がある程度明かされたわけですが、まだまだ謎が多い。この話以降“あれ”は登場しているのだろうか。ニンバスあたりがいかにも怪しいが。

 ところで今回のエピソードの背景にあった革命の失敗だが、首謀者のアレックス・ゾーバーに対してロックは記憶消去+若返りという措置をとったがこれはなぜか?個人的な恨みはないから殺すまではしない、しかしそのまま許すにはあまりにも下衆野郎である、ということなのか?『聖者の涙』でもガンダルフの麻薬治療を行っているし、敵とはいえなるべく殺さない方針にしたのかもしれない。ロックも長い年月を生きただけ大人になったということだろう。そういえば帝国時代になってから、ロックの激しく怒る顔を見ていない気がします。『闇の王』で〈トラビス〉を叱った顔は相当怖かったけれど(レディ・カーンやアルフレッド・クラウスに向けたような)怒りや憎しみとは違うからなあ。

 

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