オト・ペテルセン(オト・マルサス)

 

 『神童』登場。連邦軍人シグムンド=ハッシュ=マルサスと不世出の大歌手オリガ・ペテルセンの息子。自分を胎児病院に預けてまで仕事を優先させ、そのまま殉職した母を恨み、おそらくは母への反発も手伝って父と同じ軍人を志す。

 小動物系の、大きな目が印象的な顔立ちの可愛らしい少年で、優柔不断で弱々しげに見えるが存外思い切りがよく勇敢。かつお人好し。軍人の適性は乏しいようなことを先生に言われていたが(歌の才能を惜しんだゆえの発言という可能性も大だが)、宇宙遊泳をまるで怖がらなかったりカレンも気付かなかった船の位置を悟ったりと、結構才能がありそうだ。

 しかし彼が「銀河一の歌い手の軍人」になったあかつきにはどういうことになるのだろう。前線に出ても彼が歌えば敵味方なごんで戦闘終了てなことになりそうな。余計な血が流れないのは良いことだが、軍人としての自己の否定に繋がりはしないか。そういえばオトの両親はどんないきさつで知り合い愛し合うようになったのか。かたや(専守防衛であるとしても)戦争の専門家、かたや戦闘意欲を激減させる歌い手。おそらく戦地に向かう彼女を彼が護衛したとかが出会いではないかと思うのだけど。

 ところでオトは明らかに変声期前なわけだが、声変わりの後はどんな声になるんだろうか。少なくとも母とそっくりの声ではもはやありえまい。まあオトのことだからさぞ美しいテノールに変わるんだろうが(バスやバリトンというイメージではないし)。あるいはカウンターテナーか?

 

 

home

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO