ニエミネン

 

 『ソード・オブ゛・ネメシス』『カデット』ほか登場。ISCに所属、『ソード・オブ・ネメシス』の段階で中佐。アイザック長官の副官的な役回りを果たしている有能な女性。アイザックの停職中長官代理を務め、アイザックの退役後は大佐に昇進して長官職を引き継ぐことになる。

 しょっちゅう「視察」に出たがるアイザックを大量の書類を示して引き止める場面が印象的なため、もっぱら事務方のエキスパートといった印象だが、一方で銃を手に敵地に乗り込む場面もあり意外と腕も立つようだ。自ら最前線に飛び込みたがる上司を支える有能な副官で腕っぷしも強い、という点ではライトニングダンディに対するライザと共通するものがある。実際ニエミネン中佐も格好は地味だが結構な美人であり、アイザックとくっついててもおかしくなかった。しかしこの二人の間にはいっこうロマンスは生まれず、いつのまにか公私とも仲良くなったアイシャ・トラウトマン大尉と長官との恋を応援したりしている。恋愛ネタにからまないせいか、出番が多く有能さを示す場面にも事欠かない一方であまり色気のないキャラクターではあるが(ファーストネームさえ出てこない)、あまり女っぽくない(といって男っぽいわけではない)ニュートラルな〈仕事のできる人〉なところが彼女の魅力だと思います。

 『カデット』では何の説明もなく長官に昇進していて(長官になるエピソードは後の『オメガ』で描かれた)、さらにあんな大きな息子までいたのに驚かされた。ジャハラートの父親はいったい何者なのだろう。ニエミネンに釣り合うくらいの優秀な人物なんだろうか。

 

 

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