ケビン・ニールセン

 

 『女神と伝説』登場。「銀河ネットニュース(GNN)」所属のジャーナリスト。「GNNが軍の片棒をかつぐとは思えん」というハシェックの発言からして、権力におもねることのない、むしろ反権力志向の硬派な記者(報道局)として知られているらしい。ロックがハシェック反乱をリークするにあたってGNNを選んだのも、ニールセンなら危険な事案でも取材のため直接現場に赴くはずという、彼のジャーナリストとしての姿勢・行動力に対する一種の信頼感があったからだろう。ハシェックにインタビューを申し込むさいに最初星系外で待機するよう言われたのを〈シャトルに燃料がなく、そちらで補給を受けないとどこにも行けない〉という言い方で説得しているが、本当に燃料ぎりぎりで行ったのなら背水の陣、方便だとしても相手の懐に飛び込むための思い切った発言であり、ハシェックがあっさり彼を受け入れたのも、そのあたりを評価してのことなんじゃないか。

 彼とジェシカをスタッフと思い込み二人をハシェックへのインタビューに同行させるが、ジェシカの正体が発覚した直後からの反応からすると単にロックたちに騙されただけでなく、催眠暗示で二人をスタッフだと誤認させられていたらしい。その後正気に返った彼は冷静に事件の結末を報道し、たまたまヤマキ長官とジェシカの結婚式にも立ち会うことになったが、スタッフに化けて自分を欺いたロックとジェシカにどんな感情を抱いたものだろう。慧眼な彼なら自分が催眠にかけられたらしいこと、状況からしてロックかジェシカがそれをした=エスパーである可能性が高いことに気づいたのではないかと思うのだが。いつの間にか姿を消したロックの方に主に疑いを向けはしたろうが、共に行動していたジェシカが何も知らなかったとは考えにくいし。ジェシカ=連邦軍情報局長官夫人がエスパーとなればまさにスクープもの。もしカメラマンを務めたロックと名乗っていた青年があの「超人ロック」だと知ったら、それこそ大スクープだと舞い上がったんだろうなあ。

 

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