ナターシャ・フォン・ノイマン(リコ・ベネット)

 

 『ブレイン・シュリンカー』登場。ソクラテス・フォン・ノイマン博士の令嬢であり、殺人容疑をかけられ行方不明中の父の捜索をハントに依頼する。その正体はランスロット・コーポレーションの工作員(?)で本名はリコ・ベネット。元軍人。発言から推すと「人間をものとしか扱わない」軍のやり方がいやになって退役したらしい。それが「ランスロット・コーポレーション」のような会社に再就職してしまうのだから見る目がないというか。

 もっとも腕利きの工作員であるらしい彼女が、これまでに会社が「人間をものとしか扱わない」状況に遭遇したことがなかったとも思えない。それがこの時にかぎり、会社を裏切ってハントを助けようとしたのは、つまるところハントがこれという理由もなくリコに惚れてしまったのと同様に、リコの方も最初からハントになぜか心惹かれるものがあったからなんじゃないか。ハントを救出しに来たさいにこれまでのような(ナターシャを演じてる間呼んでいた)「ハントさん」ではなくて「リュウ」とさらっとファーストネームで呼んでるし(『ロック』世界では、それまで名字で呼んでいた相手ににわかに下の名前で呼びかけるのは愛情表現である場合が多々ある。『ミラーリング』のエイブル→ブラントしかり『ロストコロニー』のモーグ→ロドスしかり)。

 『不死者たち』を読んだとき、てっきりハントはセラフィムと恋仲になるものかと思っていたのだが全く色っぽい展開にはならなかった。『不死者たち』にリコの名前はいっさい出てこないが、『ブレイン・シュリンカー』から15年経てもハントは彼女のことを忘れられなかった、とかだとなかなかロマンティックかも。次にハントの恋愛話が出てくるのはさらに何十年も未来の物語らしい『荒野の騎士』だし。もっとも『猫の散歩引き受けます』の議長とも大分いい感じではあった。・・・やっぱ惚れっぽいのかな。

 

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