ミレーヌ

 

 ドノヴァン公の養女。超記憶術を持つエスパーであるゆえに、幼い頃よくわからぬうちに母と引き離されて、姫とは名ばかりの人間データバンクとしての生活を強いられる。

 それだけに〈自由〉に憧れる気持ちが強く、アープやザイツェフの助けを拒んだりザイツェフから逃げ出したり、わがままといっては気の毒だが多くの人々を助けるために自分を犠牲にしようという気持ちはないようだ。当初は大人しく(ダークライオンにもドノヴァン公にも)囚われていたミレーヌが途中から俄然自由を求めて行動力を発揮し始めるのは、ダークライオンの「エスパーにもしあわせになる権利はあるんだ」という言葉が、それまで嫌々ながら幽囚の身に甘んじていた、というよりそうでない暮らしなど想像もできずにきた彼女の心を解放したからだろう。一度光を知ってしまえば二度と闇には戻りたくない。それは(大多数の人々の平和を脅かすとしても)絶対に妥協できないことだったのだ。

 彼女は結局ロックのはからいで少年の姿に生まれ変わったダークライオン(ルイ)と暮らすことになるが、(一応は)お姫さま育ちの彼女がどうやって〈弟〉も養いながら生計を立てているのか、いささか謎が残るのだった。そのへんはロックかSOEかが十分な援助をしたということかな。

 

 

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