リオラ

 

 『赤いサーペント』登場。「書を守る者」のクローンの一人。別名「赤い太陽のサーペント」。教育プログラムの故障で、赤ん坊のうちに人間界(クローンのステーション外の世界)に現れ普通人の夫婦に育てられる。田舎育ちのせいか「力」のせいであまり人とつきあわなかったからか、思いきり世間知らずだが(だから?)とてもピュアな心優しい少女。

 私はなんだかこの子がすごく好きなのです。外見もめちゃ可愛いし、無邪気で明るい中にもどこか薄倖の陰りを持っていて。女性キャラではエリカ(『コズミックゲーム』登場)、ミルバ(『シャトレーズ)登場)』と並んで同率二位ぐらいに好き(ちなみに一位は『新世界戦隊』『ミラーリング』に登場するエレナ)。なんといっても他人のためにああも手放しで泣けてしまうのがすごい。こういうのはやる人間によっては鬱陶しいだけだろうが、彼女の涙にはナルシスティックな(〈他人の痛みに共感できる優しい私〉に酔っている)匂いがない。本当に純粋な思いやりの発露、と感じられる。だから好きなのかも。

 ところで彼女がロックを見て顔を赤らめる場面が二箇所ある。最初は「ロックさんといると・・・すごく落ちつく・・・なぜかしら?」なんてシーンで、二度目はロックに〈特別な相手〉がいるか尋ねるシーン。このシチュエーションからするとロックに恋愛感情を持っているようでもあるが、実際どうだったのだろう?そしてロックの方は?

 ともかくもロックとの絆がクーガーからの暗示、「サーペント」としての人格に打ち勝った。しかしそれは同時に彼女の死ぬ時でもあった・・・。ただ、最後に「わたしは物じゃない!」と叫んだリオラの想いは、やがて同じ台詞を叫ぶこととなるクーガーへと引き継がれた。そして彼は「書を守る者」のクローンとして在ることを止め、ジョアンを愛しミーシャを愛し・・・そんなクーガーの中にリオラの想いは生き続けていると思いたい。

 

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