クミ・ニールセン

 

 エスパーの敏腕女記者。ヤバいネタを果敢に追いかけ、ピューリッツァ賞(この時代にもあるのだ)を何回もとっている。『愚か者の船』ではフリー、『虚空の戦場』前編では連邦通信社所属、後編では圧力に屈した社長を見限ってか再びフリー。

 正義感の強い硬派のジャーナリストだが外見は、『愚か者の船』当時は猫目のキュートな女の子、『虚空の戦場』では色っぽいお姉さんである。彼女の書く記事は、最悪の不正や不祥事をあばいたものでも、彼女のオプティミズムが反映されたどこかさわやかなものなのだろうと推察する。『虚空の戦場』であれだけの目にあいつつもおどろくべきバイタリティで生きのびた彼女は、あの後ナガトにインタビューを敢行したことだろう(ナガトはUAI本社の残骸でカッコつけるために来たようなもんだったな)。

 ドメニコともどもレマのことをすっかり忘れ去ってるようなのが気になるが、旦那と子供連れだったからとっさにピンとこなかったものか。きっとコマの間(小説で言う行間)で旧交を温めていたのだろう。

 

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