ナガトはいつからタガ大佐?

 

 タガ大佐は『流浪 PART2』からさかのぼること25年、フレンの病院で寝ていたのが最初の記憶だと言う。戦闘で受けた傷のために記憶を失い、顔も複生≠オたのである。

 彼が実はオベルによって記憶を消され別人のマトリクスを植えつけられたナガト皇帝であったことはラストで明かされるのだが、ここで疑問が起こる。一読、本物のタガ大佐がナガトにすりかわったのは上記の戦闘のさいのように思えるが、ナガトが25年前から帝国に不在だったとすると、『ムーン・ハンター』時点で18歳のアルマ、『流浪PART1』で16歳のセテ、そして正確な年齢はわからないが、まさか24歳以上ではないだろうトレスの3人とも、ナガトの子供ではない、ということになってしまうのである。

 すると父親は『ムーン・ハンター』に登場するナガトのクローンということになるだろうが、クローンって生殖能力、あるのか?この場合だと本物のナガトは子供たちに一面識もないはずだが、『流浪PART2』終盤で幼いトレスの幻影に動揺するところや、現在のトレスとの再会シーンには、彼女への愛情がうかがわれる。やはりトレスたちは(少なくともトレスは)ナガトの実子と考えたい。

 となると、タガ大佐と入れ替わったのは25年前ではないのかもしれない。少尉時代にソートとの戦闘でそれ以前の記憶を失ったタガという人物がマイノック大公の部下にいるのを知ったオベルが、彼のポストの重要度とその反面記憶喪失のために親しい人間が至って少なかったことに目をつけて、ナガトとすり替えを行ったと考えることもできそうだ。実際には十数年前に負傷直後からすり替え時点までの記憶を植え付けたんじゃないだろうか。回想シーンで、負傷のさいに記憶喪失のことを告げた人物の襟元が不自然に光るあたり、いかにも催眠暗示をかけているくさいし。

 この十数年≠さらに詰めてみる。ナガトのクローン研究は当然テネロのロッククローンの実験を参考にしていると思われるが、『流浪PART1』でソイがテネロのコンピューターママ≠ヘ12年前に帝国軍によって完全破壊された=銀河コンピューターへのデータ移動が終了したと話しているから、ナガトは12年よりは前にテネロのクローン実験のデータにめぐり合っていたであろう。それからさらに研究を重ねた分も考えると、彼がクローン作りに成功しソートに移ったのは 10〜15年前というところではなかろうか。ロックが見せた幻影のトレス(5、6歳?)はもしかしたら、ナガトが最後に会ったころの彼女の姿だったのかもしれない。

 しかしオベルが自分の寿命の秘密を知って1回目の反乱を起こしたのは「20年ほど前のこと」と言われてるので、そうするとナガトは20年より前にソートに行ってなければならないことに・・・ううむ?

 

 

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