カル・ダームV世

 

 『書を守る者』ほか登場。名はアープ。銀河帝国第7代皇帝。帝国が実質銀河コンピューターに支配されている事実を知り、銀河コンピューターを倒して実権を取り戻すべく「書を守る者」計画を企てる。帝国の黄金期を築いた名君らしいが、これも実質銀河コンピューターの功績かもしれない・・・。ともかくも聡明、賢明な人物ではあったようだ。

 彼については、真の銀河皇帝たるためにクローンを使い捨ての道具にしたレディ・カーン的権力欲・支配欲の権化と見るか、「オーリック家の書」にあったように銀河皇帝としてクローンたちの人権を無視しても恋をあきらめても我が身を粉にして全銀河人類に対する責任を果たそうとしたナガト的英雄と見るかで評価がえらく違ってくるだろう。「書を守る者」と銀河コンピューターとの戦いで最大の犠牲者を出したファーゴへのN弾投下と周辺艦隊を全滅させたことなどは、カル・ダームV世でなく「ドラム」の意志(それとも銀河コンピューターの意志?)で行われたのであって、カル・ダームV世の計画通りなら大分事態はマシだったように思える。もっともロックはそれも「第二の帝国をつくること」だと否定するだろうけど。

 個人的にはこの人結構好きです。「コンピューターの風下におかれてたまるか」ってな気持ちはあったろうけど、わりに平然と人を捨石にしてる気はするけど、人類に対する責任感は本気で持っていたと思えるので。

 

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