ジュナ・ヴァンレーゼ

 

 『久遠の瞳』登場。3歳の時に両親と乗った探査船が移遷崩壊を起こし消滅、両親が最後の力で作り出した「ゲート」に守られ命拾いしたものの、そのまま800年〜1200年の長きにわたって(肉体的には数分、体感時間では10年以上が経過)「ゲート」内に閉じ込められることに。その結果として第三波動を身につけ、夢を通じてミラと出会い「ラムタラ」に冒されたロックの命を救う。最初はロックに恋心?を抱いたものの、トーニックに拉致された間のあれこれから、自分にとって本当に大切な人はヤマトだと気づく。

 身体は3歳でも〈精神的には 10年以上ゲート内にいた〉ので、本人いわく「子供扱いされるのが どうも」「絵本とかお人形とか頂いたんですが 申し訳ないけど 興味ないんです」だそうだが、最初の頃は話し方などかなり幼い感じだった(確かに3歳としては相当しっかりしていたが)。精神年齢は十代半ばの少女レベルでも、ずっと一人で本やテレビすらない環境では刺激がなさすぎて知的に成熟しようがなかったということだろう。とんでもなく孤独かつ退屈な生き地獄だったろうが、物心ついて間もないくらいの時期だったことでかえって発狂を免れたのかもしれない。かえって大人だったら堪えられなかったのではないか。

 そんなジュナも「ゲート」の外に出て、ヤマトをはじめとする人間たちと多く話すようになってからは(そういえば彼女はずっと一人だったのに対人関係に恐怖感や気後れを全く抱かない。周囲も気づかって接しているのもあるのだろうが、もともとコミュニケーションスキルの高いタイプだったのだろう)、精神年齢相応の、大人っぽさと無邪気さが入り交じった少女らしい話し方になっていく。外界への順応、成長スピードもすごいが、それ以上に目覚ましいのが超能力の覚えの早さ。一度見ただけで身体年齢のコントロール方法を会得し、最初はロックを助けるために恐る恐るゲートを作ったのが、短期間の間にゲートの大きさの固定までさくさく出来るようになってしまった。こんな彼女はきっとΣセクションに勧誘されたろうと思うのだが、一連の事件が終結した後ジュナの身の振りようはどうしたんだろ?年齢や社会経験の少なさからいけば、まずは学校に通うことにしたのかも。まあどんな職業・立場を選んだにせよ、ヤマトといいお付き合いをしてるのは確実のようだが♪

 

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