ジェイ

 

 『エネセスの仮面』登場。連邦軍情報部特務班所属のエスパー。もともとは画家志望で才能もあったが、なまじ優秀なエスパーであったために特務班に入れられ危険な任務に従事、久々にアモンと組んだ仕事で殉職する。

 アモンとの気の合い方と、やや線の細い美形タイプであることから、アモンの相棒的立ち位置になるのかと思えば、実にあっさりと殺されてしまった。しかもどんな経緯で倒されたのかまったくわからないという・・・。

 そもそも上で「優秀なエスパー」と書いたものの、実際彼がどんな能力を持っていたかについてはまるで描かれない(これについては主人公のアモンでさえ描かれていない)。本人は画家になりたかったものを軍が無理に特務班に引き入れたような描写(アモンのモノローグ)があるので、それだけエスパーとして有能だったんだろうという類推である。

 この〈画家になりたかったのに軍に引き入れられた〉エピソードからすると、当時の登録されたエスパー(『アウター・プラネット』で「未登録エスパー」という言葉が出てきてるので、この頃すでにエスパーは連邦に登録されることが義務づけられているはず)はその能力に応じて連邦からお呼びがかかった場合拒否権はなかった、ということだろう。〈世の中が自分の能力を必要としている〉と信じようとしていたアモンは自分から志願して入った可能性もあるが。すでに会社によって囲い込まれている場合は別なのだろうが、もし会社所属のエスパーが持つ特殊能力がどうしても必要となった場合は一時的に借り出すことができるのか。そもそもエスパーの登録を義務づけ、そのデータを所有しているのは連邦だろうに、会社はいかに連邦を出し抜いて優秀なエスパー(たとえば『アウター・プラネット』のライオット・アレクセイ。彼の場合3歳で会社に拾われてるので、会社が最初に彼がエスパーだと発見、囲い込んだうえで義務として連邦に登録した感じか)を確保しているのか。今後描かれるとも思えないが興味深いところである。

 

 

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