星を支配する者

主なキャラクター:ロックユージンチコ(ティ)、テオドラキス博士、連邦軍長官(?)

 惑星オプタの犯罪都市スラグでテオドラキス博士が開発した機械による人工エスパーが大量発生。連邦軍は人工エスパー流出をくい止めるために、4日の期限付きでロックにテオドラキス博士逮捕を依頼、期限を過ぎればオプタは星ごと連邦艦隊によって破壊されることに。ロックはスラグ市に乗り込むが、突然ESPが使えなくなったところを人工エスパーたちに襲撃される。傷ついた彼を救ったのは酒場で働く少女チコだった。

 人工エスパーの思考からテオドラキス博士の居場所を読み取ったロックは「死者の谷」で博士と対決、彼を倒し、危ういところで連邦艦隊を引き上げさせる。しかしその後「死者の谷」に戻ったロックは、博士はロボットで本物は5年前に死んでいたこと、一切の黒幕は博士の助手で人工エスパー第一号のユージンだったことを知る。ユージンの目的は植物状態の博士の娘、婚約者であるティと、二人の王国を作ることだった・・・。


 いろいろ謎の多い話である。死者の谷の機械が人口エスパーのESP源といいつつ、ESPフィールドを反転させた中和フィールドはロックのESPのみ中和し人工エスパーはなんら影響を受けていないのはなぜなのか。人工エスパー第一号であるユージンが機械が破壊されたのちも普通に超能力を使っていることとあわせると、そもそもあの機械が人工エスパーのエネルギー源という(偽)テオドラキス博士の話は嘘で、頭の中の機械だけで十分なESPを生み出し得るのではないか。敵であるロックに本当のことを教える必要もないわけだし。

 ではロックにのみ有効なこの中和フィールドとは何だろうか。発生源ははっきりしていて〈ユージンがティの体を動かすこと〉である。「おもしろいことにこちらの体を動かす時には ESP中和フィールドが発生するんだ」なんて言ってるくらいなのでユージン自身にも原理は不明らしい。

 ティの体を動かすときユージン本体は抜け殻同然になることから想像するに、ユージンは単にテレキネシスを使うのでなくテレパシーでティの脳に同調することで彼女の体を動かしているようだ。そのティの脳にも失敗したとはいえ人工エスパー装置が埋め込まれている。ユージンが彼女の脳にアクセスすることで2つの装置が共振を起こし、結果中和フィールドが発生するのではなかろうか。人工エスパーの場合は頭の機械がさらに共振する結果中和フィールドが無効になる・・・とか。・・・機械に弱いやつのたわごとなので読み流してください。

 そしてユージンがティの意識に同調したがために、ティは彼に意思を伝えたり、彼の意識を出口にしてユージンの体を動かす(超能力を使う)ことが可能になった。ユージンの協力があれば彼の意識を媒介に自分の体を動かすことさえ可能だったんじゃないか。意思が通じたのが初めてということはユージンがティの体を動かすようになったのはつい最近のことのようだ。おそらく連邦の追及をのがれる上で女の姿の方が動きやすいことがあったからだろう。・・・もっと早く試してみていれば、ユージンも暴走せずにすんだだろうに。気づくのが遅かった、それが最大の悲劇だったといえよう。

 back    home

 

 

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO