オーティス・グエン

 

 『オメガ』登場。「ペリグリン」社所属の研究者で、博士。実はセス・ハーンの7番目の息子。研究所のゲートが暴走したさいに、ロックやセスに協力して事態の収拾に努める。

 研究者として優秀なのだろうが、セスには全く頭が上がらない。〈最初の何人かは子育てもした〉というセスの発言からすれば、7番目のオーティスはセスに育てられていない(家政婦なり養育ロボットなりに育てられた?)可能性が高い。優秀な子供が欲しいという理由で結婚・離婚・子作りを繰り返し、自身で子供を育てることもしない母親を恨み反発してもおかしくないのに、ほとんど彼女の言いなり(セスの言うことが正論だからというのもあるが)。ただセスの12番目の娘・ソトマイヤー博士にしても、頭が上がらないかはわからないが(セスと直接話してる場面が少ないので)セスの頼みをあっさり聞き入れているあたり、セスと友好的な関係を築いている。ソトマイヤー博士ともども優秀な頭脳の持ち主だけに、どんな思惑にもせよ自分たちをこの世に生み出し高度な教育を与えてくれた人としてプラス方向に割り切っているのだろう。

 出番のほとんどがセスとのやりとりなため気弱そうな印象があるが、小型化したゲートジェネレーターを3日で作るようになどという無理難題を工場長にどうにか納得させるあたり(ラムダポイントをこの件が片づくまで動作させないでくれとのロックの要求についても、なんとか会社を説得している)、以外に押しが強く交渉に長けた一面もある(工場長と話すシーンを見ると決して高圧的な感じではなく、むしろ気弱そうな態度ですらあるのだが)。研究者としても交渉力においても優秀なこの人なら、セスのいう通りすぐに「もっといい仕事」が見つかるんじゃないかな。アイザック長官やトラウンマン大尉の口利きでISCや連邦に就職する手もありそうだし。

 

 

 

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