グィネヴィア・サイラム

 

 サイラム財団総帥の娘にしてアダムス経済専門学園で常に成績トップをキープする美少女。常に冷静沈着で身ごなしも優雅な貴族性を備えているが、これは自分の社会的立場というものをよくわきまえたうえで意識的にそう振る舞っているように感じる。

 そしておそらくは〈サイラムの娘〉〈学園トップ〉といった肩書きだけで自分を推し量られることにいささか倦んでいる。「私がサイラムの娘でここの首席だって知っていれば だれだって気おくれするはずなのに」という独白からそれが察せられる。まわりの友人たちだって対等に付き合える相手というよりロックの表現を借りれば「とりまき」である。だからこそ自分に臆するところのない(逆に対抗心をむき出しにしてくるでもない)ロックのニュートラルな態度がああも心に引っ掛かったし、グィネヴィアをただの年頃の少女として好きになってくれたユーリにも好意的反応を示したんじゃないか。

 もっとも彼女はロックに対して実際に話をしてみる前から強い関心を抱いていた。「どうして今までロックに気がつかなかったんだろう?」「どう考えても変だわ」(この台詞からするとロックが実際にこの学校に〈潜入〉したのはごく最近、実はほんの数日前のことなのだろう)とやたらに訝しがってるあたりからすると、ロックは相当彼女の好みにぴったりだったに違いない。思えばロックほどのモテ男ともなると、周囲の記憶を操作してずっと以前からその場に存在していたふりをしても、このグィネヴィアと同様のパターンで「どう考えても変」だと正体を怪しまれることがこれまでにもあったんではないかな。

 ともあれ彼女の好みのタイプがロックだとなると、やはりユーリの恋は前途多難と言わざるを得ない(笑)。この二人がどんな会話するのかさえ想像もできないしなあ。まあそれはロックとグィネヴィアの間だって同じではあるけれど。

 

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