『がんばれ！！！！キャリアン』

主なキャラクター：キャリアン、ヤマキ、ケン、ハルナ、ロック

　連邦軍情報局のキャリアン少佐は、上司であるヤマキ長官から呼び出され特別任務を与えられる。任務の内容はかの「超人ロック」を探し出して海賊「ロード・レオン」の調査を依頼することだった。ロックの居場所の手がかりがなく途方にくれるキャリアンだったが、ちょうどヤマキの息子で同期のケンと行き合い彼がロックと面識があることを知る。ケンはロックの居場所を探すにあたって妹のハルナに相談してみようと提案する・・・

　ＯＶＡ『ロード・レオン』の付録マンガで、アニメオリジナルキャラクターのキャリアンを一応の主人公とした作品（三話目はほとんど気絶してるし、そもそも全体的に活躍してないので「一応」とした）。はじめにアニメありきで描かれたうえ開きも逆という、聖先生もいう通り「大変珍しい作品」。

　タイトル（感嘆符が４つも並ぶ）から想像つくようにコメディ作品で、街中の看板その他にも結構遊びが入っていて聖先生も楽しみながら書いている感じ。ハシラコメントの「ほらね♪」とか。本編の前日談でごく気軽に読める話だけに特に語るべきところがない（笑）。むしろハシラコメントでいろんな設定がさらっと明かされているのが興味深い。ヤマキ長官が退役後酪農業を営んだとか、３３歳時点でのケンとハルナの現況とか、当時の海賊船のスペックとか、機械のシールドとＥＳＰバリアの外観の違いとか。

　特に語るべきところがないと言ったが一つだけ取り上げたいのが、ケンが破られたシールドの代わりにＥＳＰでバリアを張る一連の場面。ちゃんと海賊の砲撃を防いだうえ、バリアを張りながら同時に船を操縦して海賊から逃げ回っている。ロックが助けにきてくれなければ危なかったとはいえ、それまで致命的な攻撃を食らうことなくしのぎきったのは何げにすごいのでは？軍人としてのみならずエスパーとしても大して優秀じゃないイメージのケンだけに、ああ見えてなかなか大したもんじゃないかと感心したのでした。

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