ユージン・アライ

 

 テオドラキス博士の助手で、博士の娘ティの婚約者。人工エスパー1号となったのち、5年をかけて惑星オプタ・スラグ市で人工エスパーを大量生産する。ティが事故で植物人間になる前は、さわやかでちょっと彼女の尻にしかれぎみな好青年だったのに・・・。ティのエスパー化失敗が精神的にとどめをさした感じである。師匠(しかもティの父親)まで殺しちゃうんだもんなあ。

 その原因、テオドラキス博士が5年前に気づいた計画というのは〈二人だけの王国をつくること〉だったんだろうが、具体的に何がやりたかったのだろうか?連邦に目をつけられるのを承知でエスパーの大量生産をやるからにはミレニアムのような銀河征服を目指したのだろうか。二人の王国にそんなものが必要なのか?「幸せな家庭を作ろうね!」というのが歪みまくるとこうなってしまうのか? 

 このへんの壮大なとち狂いっぷりがティを失ったユージンの苦痛の大きさを思わせる。結局それらの行為はティを悲しませるばかりだったのに。最後にティと心が通じたこと、ともに死んでゆけたこと、そして父をも殺した彼をティが許していたことが救いである。

 

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