ドメニコ・ルスカ

　エスパー専門の殺し屋。「ペネロープ�U」でクミを殺そうとするが、「精神爆弾」計画のどさくさの中で意気投合してしまう。その後トア（たぶん）で探偵業をいとなみ、クミの依頼でＵＡＩの不正調査に協力する。

　とっさにクミを救ったことは彼にとっても意外な自己発見になったものと思われる。彼が殺し屋から足を洗うに至ったのはクミとの交流がもとなのだろうから。この彼の変貌こそが『愚か者の船』で言うところの、そして人間とエスパーの関係における「希望」かもしれない。

　クミとはいいコンビのようだが、恋愛関係には発展しなさそう。時にふっといいムードになってもおたがいそのまま流してしまいそうな感じである。案外奥さんとかいたりして。

　そういえば『愚か者の船』当時名乗っていた「ドメニコ・ルスカ」というのは当然偽名だろうと思うのだが、ヒットコミックス１３巻の裏表紙には「ドク・ルスカ」とある。うーん？クミが彼の名を呼ぶシーンがないので、結局本名が何なのかは謎のままなのだった。

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