カサンドラ・アル・ハッサン

　『ミラーリング』登場。気が強く頭の切れる天才ハッカー。犯罪者の巣窟のような惑星「スラグ」（『虚空の戦場』でラグたちが住んでたのと同じ星だろうか？）の出身。

　「ウェイド」の奨学金でロゴス・アカデミーに通うが、（彼女の能力を妬む連中の）罠にかかり無実の罪で学校を追われる。その後ハッカー行為（たぶん）で食いつなぐなかバーコフと出会いコンビを組む。

　ロゴス・アカデミー追放のいきさつの他にもずいぶんと辛い思いをしてきたようで、自信たっぷりの態度の裏に社会への恨みや深い孤独感を抱えている。初対面から「敵」であるはずのランに非常に好意的だったのは、彼に自分と同じ匂いを感じたからだろうか。

　バーコフやエリアル・グラントのような生真面目で融通のきかないお人好しと相性がいいのは、彼らが彼女の人間不信に引っかからない、信ずるに足る人間だからなのだろう。ネオンと決別したのも、彼の非情さが本人も存外お人好しの部分がある（ロゴス・アカデミー在学中にたびたび罠に引っ掛かってたくらいだし）カサンドラに不安を感じさせたからではないだろうか。結局ネオン＝エレナが求めているのが自分ではないこともうすうす感じ取っていたようでもあるし。

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