「コマーシャル――ですか?」

三人きりの食卓である。

「ああ。まず名前を売り込まないとな。それにはコマーシャルが一番なんだ。」

「でもああいうのって・・・作るにもお金がかかるんでしょ?」

女将さんは不安そうである。

「その点はだいじょうぶ。おれがやりますから。」

「ライオットさんが!?」

女将と少女とはぽかんと口をあいた。こうするとこの二人意外と似ている。

「こー見えても数ヶ月前まではギャラクシーフライヤーズ社の宣伝部長だったんだから。まあ大船に乗ったつもりでおれにまかせてください!」

彼の努力にかかわらず、会社が二流だったことなど忘れているのだ。しかし、女将と少女は明らかに元気づいたようだ。当然だろう。ギャラクシーフライヤーズなどという名前からして知らないのだから。

「じゃ・・・・・・おねがいできます・・・?」

「なんだよ。水くさいぞ。」

ライオットは微笑んだ。彼は席を立って彼女の肩を、ぽんとたたいて自分の部屋に戻っていった。

 

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