温泉ライオット〜RIOT THE ZUBERMAN〜(※1)

 

――思い出したぞ!おまえはロック!超人・・・――

ロックはライオットの首をしめあげる腕に力をこめた。

――バキ!――

 

荒涼としたクラクサスの大地にわずかな亀裂が走る。

瞬間、地面の一部をふっとばして、一人の男が地中からはいあがる――ライオット・アレクセイだ。

「・・・大した力だ。さすがに超人と呼ばれるだけのことはある――」

ぽつりとライオットはつぶやいて、それでも自分が生きていることを自覚した。

――助けたのか?おれを・・・・・・――

「――ばかなやつだ・・・」

口に出してはそう言い、ふと激痛に顔をしかめる。

「あいた。あいつ首の骨のかわりに尾〓(てい)骨折りゃがったな・・・・・・まあ、いい――」

独り言をぶつぶつ言いながらも右手で尾〓骨をかばいつつライオットは一人、歩き出すのだった。

 

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